2015年08月08日

シンガポールの経済と産業

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シンガポールは長く自由港として仲継貿易で栄えてきたが、第二次世界大戦後は周辺各国の経済の自立化とともに仲継貿易は不振となった。このため外資導入を軸として重化学工業を主体とした工業化政策が進められ、産業立国へ大きく国策を転換した。これが奏功して1968〜73年には平均14%の国内総生産の成長を示し、現在はほぼ完全雇用を達成、国民1人当り国民総生産(GNP)も5910ドル(1982)となり、アジア(中近東を除く)では日本に次ぐ工業国に発展した。工業は食品、衣料から造船、石油、電子機械にまで及んでいる。その中心は南西部に建設されたジュロン工業団地で、工場数約1000、従業員数7万3000人に及び、ジュロン・ニュータウンの建設も同時に進められている。政府の意図するところは、国の人口が少ないため、労働集約部門で他の開発途上国と競争することを避けて、オイル・リグ、エンジニアリングなどの資本集約的あるいは技術集約的産業への転換を計ることにあり、このため高賃金政策をとって労働集約的産業の整理を行っている。このほか国内消費用野菜などの集約的栽培、周辺水域での漁業などもみられるが、その規模は小さく、輸入に依存している。 輸出は、こうした工業化の進展による工業製品と、従来のゴム、木材などの仲継貿易とからなり、総額207億8796万ドル(1982)に達する。輸入は原油、機械・器具類が大部分を占め、総額281億6747万ドルに及ぶ。見かけ上は入超が続いているが、金融、海運、観光などの貿易外収入が多く、また外資流入による資本収支が大幅な黒字となっているため総合収支では黒字である。なお全貿易高の15.2%はマレーシア、これに次いで日本が14.9%である。アメリカとの関係も強く、対輸出相手国としては第二位である(1982)。シンガポールはまたアジア・ダラーの拠点としても知られ、同国の経済的発展に伴って金融センターとしての資産も着実に増えつつある。シンガポール港は依然として海運の一大中心であり、年間4万3000隻、2億7100万トンの船が出入し(1978)、また国際空港には30の航空会社が乗り入れて、年間550万人の旅客を運んでいる。鉄道は島を横断してマレーシア本土へ通じる国際線がある。バス網がよく発達し、乗用車は15万2000台(1978)に達している。
posted by マーライオン at 16:00| シンガポールの経済と産業